– Art of Djing – DJ考2

その2です。

もともとこの記事を書こうと思ったのはRAのこの記事が興味深く、我々はDJという行為に対してもっと思慮深くならなければ、という意識が高まったことがきっかけ。特にVeraのミキシングテクニックについての下りは、手癖でミックスしてた自分のテクニックを改めて再考させてくれた。

どうにも1時間セットでプレイしていると曲の入れ方に性急感が出てしまう。90’sのテクノは1分間に1曲しか使わないようなショートテクニックを多様することが多かった。持ち時間が1時間と少しの中で、しかもたまにしかやらないものだから、曲を詰め込め過ぎて、曲のGrooveをやら切替のタイミングを見失うことも多かった。かけたい曲を詰めこむのではなく、Grooveをキープさせつつ、変化するフロアに適正させていくか。家で一人黙々と練習しているだけでは、その感覚は掴めないのでコンスタントにDJやっていきたいのだが・・・誰か呼んでください(泣)

で、前回に続いてプレイ動画を見ながらあれこれ語ってみます。今回はperlonのドン、Zipです。



14年くらいのフェスでのプレイ動画ですが、お客さんもえらく盛り上がってますけど、この時のZIPの選曲は本当にオブキュアで唯一無二。ここの動画で最初にかかってるのがafrican dreamのall in the same familyという曲なんですが、これは94年にWorkというディスコハウス系のレーベルから出てたものなんですよね。いやあ、こんなのどこから引っ張ってくるんだ・・・digり方が半端ない。

ちなみにこの動画中の選曲は

00:00 – 04:40 African Dream – All The Same Family
04:40 – 08:30 Ron Trent – Smiley
08:30 – 12:10 Gemini – Rapid Eye Movement
12:10 – 14:57 Mr James Barth – Holliday 

となってます。 Mr.James Barthって、昔なら300円レコードの定番ですよ。ヒット曲並べておけばイイってものでもない。Zipの場合はむしろこういう選曲が求められていて、やってる本人も毎回同じようなセットにしないだろうし。こういう選曲スタイルDJを向こうではVinyl Diggerと呼ばれてるらしいです。もう誰も耳を傾けない12インチを新たに解釈してフレッシュな感覚でかける、目新らしさだけを求めるのではなく、昔のトラックの音のコンテキストをどこまで解釈して、今に引き戻せるか、良い耳を持つこともDJにはマストなんだと思います。

トータル的に見れば、選曲、かけ方、鳴らし方。全てがバランスよく、そしてユニークでフレッシュであることがDJの資質で求められてますね。俺にはあるのだろうか・・・。


– Art of Djing – DJ考

最近DJ熱が復活してきていて、今までのDJスタイルを見直してる。自分の今ままでのスタイルは、ジェフ・ミルズフォロワーが多かった90年代テクノDJにありがちなショートミックスを多様するラフなスタイルの影響が激しく強い。BPMが133がベースで140くらいまで上がるようなトラックを、激しくイコライジングしながら1曲1分も見たない時間で繋ぐようなスタイル。持ち時間の間にいかに細かい展開を詰め込むかが勝負だったように思える。しかし、ここ数年のテクノ/ハウスはBPMが120台半ば前後というのもあり、高速アッパーなトラックを感情を押し上げるように繋ぐスタイルではなく、オブスキュアなグルーヴを備えた楽曲をいかに適切に繋ぐかが肝になってきていて、ジェフ・ミルズフォロワーのスタイルDJはテクノ・ハウス界隈では稀な存在、もしくは風化しつつあるのかもしれない。

とりわけ今まで「DJ自身の持つのグルーヴ」が重要と考えてきていて、何をかけても自分の色に染めるようなDJ、例えば90年代ハードミニマル期のリッチー・ホーティンや田中フミヤしかり、デリック・メイしかり、テクニカルなスタイルが確立されているようなタイプに憧れをもっていたけれども、今は例えばRicardo VillalobosやZipやRhadooのような、DJ自身がユニークなセンスを持ち、曲を魅力を引き出すような組み立て方をするタイプのDJが好みであり、指標にしている。去年エフェクター二台持ち込んで4decksでガツガツミックスするスタイルをやってみたものの、場所や雰囲気などの条件もあり、正直しっくり来なかったところもある。ライブ過ぎたというか・・・今の時代もはやDJとライブの境目はあってないようなもんですが。

特に気にしているのがDJがどこでオリジナリティを出すべきかという点。自分がここ数年はアウェイでしかDJやっていないので、音のチョイスが本当に難しくなってる。クラウドが求める音との自分が鳴らしたい音の差異をどうやって埋めるのか。Oh!Mountainなんて全員かける音バラバラ(それは魅力の一つではありますが)。そのような障壁を乗りこえて、如何にモダンかつ面白い方向に自分のDJプレイを進化させられるか、様々なトピックをネタにしながら、プレイスタイルをどう進化させられるか、そのアイデアを稚拙ながら書き綴って見ようかなと思います。

最初は去年のRicardoのプレイについて思うことを連々と書いてみる。



大型テクノフェスTime Warpのアメリカ版でのプレイ音源です。まーRicardo自身最近はフェスか大箱でしかプレイしてないと思うですが、ここでのプレイも見事に大箱仕様になっていて、ディープハウスを中心とした前半から、中盤に入るとThe Outhere BrothersやX-Press2のMusik Xpressをぶち込むなど、かなり荒技を見せつけてくれてます。Ricardoは結構大ネタブチ込むこと多い(笑)。いつぞやのWireではAgeOfLove突っ込んでたし、さすがジャーマントランス時代からの経験がなせる技なのか、要所で細かなグルーブから大味のグルーブにシフトチェンジしてフロアを上げるところは流石。ただその展開は中盤だけで、後半には自分自身のディープ目の曲、Shackletonのリミックスなどを並べて締めてます。

割と自身の音源だけで固めてDJする方なんだとは思うんですけど、ネタ過ぎない大ネタ系トラックの突っ込んで、そこに引っ張られずに自分のカラーに持っていけるところはやはり流石だなと。まずは自分の音のカラー確立し、そしていかにそこから幅を持たせるか、が出来るかが肝になってくるかなあ。自分のプレイで使える曲も作らねば・・・。

ミックスが相変わらず結構適当なんですがw(ちょいちょい入れてくる謎のカットインとか)、そこはRicardoのカリスマ性で埋められるので、現場にいたらさほど気にしないのだろうな。しかし冷静に考えるとかなり大箱セットなんで自分のDJプレイの参考はあまりならないのではあったw

次回に続きます。

Oh! Mountainについて語る 3

前回の続きです。

さて大山がどんなパーティかと説明しようとしても言葉では伝えきれないので、いくつか写真があったのアップしてみました。



たまに「Facebook見たら近所だったから来てみた!」という初見さんやら、謎の外人軍団やら(下北に観光に来たとか!?)がいらしたり、ARENAのグリル借りてBBQやって盛り上がったり、毎回和気藹々やらせていただいております。

2015/02/22 vol.1
ryu
Yuta Suzuki

2015/05/02 vol.2
Yoshihiro Hayashi
キドゲンキ

2015/08/08 vol.3
Naoto Ozawa (not6)
RITE

2015/11/14 vol.4
ゲスト無し(サポートにYuta Suzuki)

2016/02/13 vol.5
ryu
ANiIIIIiiiKii


ゲスト枠はあまり自分たちで綿密に考えなく、飲み会へのお誘いノリでやってます(汗)。ryuさんとYuta Suzukiが二回出てるのは、僕とは旧知の仲でお願いしやすいからだし、あとはANNOさん繋がりとか。Ozawaくんは7-8年ぶりくらいの再会?ひょんなことから連絡とれて、お願いしたらやってくれました(not6はいつかライブ呼びたいなー)。前回の大山、産後のANiIIIIiiiKii呼べたのも楽しかったなあ。飲み会ノリにも関わらず皆さんしっかりプレイしてくれるので、本当に足向けて寝れないです・・・ありがとうございます。この一年のお呼びしたゲスト陣は、わりと今でも仲の良いオトモダチが多かったので、今後はもっと音楽的な幅を持たせつつ広げていきたいですね。

とまあ大山についてざっくり書いてみました。本来なら別にテキストでこんなエモいこと書く必要はないのだろうけど、やっていくうちにモチベーションが高まってきて、DJ陣もスキルアップしてきていて、Oh!Mountainという空間は知らない人が来ても楽しめる空間になりつつある。何か大きいところを目指すわけではないですが、今の流れをキープさせてこの「遊び場」を作っていきたいなと心底思っています。クラブがクローズしていったり昨今の現実、40になって時間もあまりないし、そもそも遊びにいく機会がなくなったりしているところで、リラックスして楽しめる「遊び場」が身近にあると絶対に人生が楽しくなる。家族連れて野外フェスで楽しむのも、それはそれで楽しいけれど、もっと気楽に足が運べる身近なところで良いヴァイブがある音楽が鳴っていて欲しいなと。その心地良さ、楽しさが他の誰かに伝わったら尚良し、そう考えています。



MisterSaturdayNightの映像見てると、老若男女が気ままに楽しんでいて、本当に憧れます。こういうパーティが、自分たちの身近に、行きやすい感じであったら本当に楽しいだろうなと。流石にこのレベルのヴァイヴを生み出せるマインドは足らないかもしれないし、音楽的な掘り下げ&冒険も必要だろう。そうは簡単にこのレベルにはなれないでしょうが、極力近くまで寄っていけたら、自分たちの人生にも潤いが出てくるんじゃないかな。Music is the key of life. もっと自由に楽しめるように。


というわけでOh!Mountain今後共宜しくお願いします! 次回は5月21日です!


Oh! Mountainについて語る 2

前回の続きです。

Oh!Mountain(以下大山)は、元々は共通の知人のFarewellパーティとして企画して始めたものだったんですが、やってみたら思いの外楽しくて・・・ARENAという素晴らしきお店のご協力もあり、3ヶ月周期くらいのユルイペースでやってます。パーティですがあまり明確な方向はなく、「テクノハウス好きが集まってフリーキーにやってる」と言ってしまうのがてっとり早いかな。ヒップホップ/ロック/歌謡曲までかかる縛りなしのプレイでやってます。

そういえば、この一年、ユルイパーティであることだけを打ち出して、パーティ自体の説明やDJの説明一切伝えることやってなかったんで(汗)、いまさらのタイミングですがレジデント陣の紹介をばしたいと思います。

ANNO ANNOさんは言ってみたら大山の看板DJですw 15年以上前かな? 自分が中央線界隈で遊んでいた頃のDJ繋がりの顔見知りでした。数年前ひょんなことから再会、何故か意気投合してそのまま飲み友達に。そこから大山を始めるに至ってます。ANNOさんのDJスタイルは、「天真爛漫」と呼んでしまっていいのかな。ジャンルってものがなくフリーなスタイルだなと。ジャンル=ANNOみたいな。ヒップホップから始まったのに気がつけばハードミニマルかけてたり、自分とは真逆で真似できない羨むようなハッピーなスタイルですねー。一緒にやってたら自分もかなり感化されたところあるかも。しかしフリーキーにやって合うDJと合わないDJ、自分は明らかに後者なのがこの一年で分かったw

YAMADA YAMADAはANNOさんの仕事の後輩だったと言うか、ANNOさんの旦那ですね。ANNO夫妻と自分の嫁さんも含めて一緒に野外フェスに行ったりしたりする仲。DJは大山から始めてたんですが、まあ嫁もDJなんで、それなりに知識は持っていて、プレイ自体は安定してます。かけてる曲は四つ打ち多めなんだけど、選曲がNuDiscoやらTechHouseやら、えらく渋く決まっていて、プレイ数回しかしてないのに「すげえ選曲カッコいい」と言われることもある。センスは備え持っていいたということか! あとこの人は音楽よりもパーソナリティが先行してるので、みんなでいじったり、いじり返したり、パーティの雰囲気作り&ホスティングに協力してくれてます。大山も始める際は「YAMADA推しの「YAMADAナイト」でいいんじゃね?!」と話したことあったんですが、いろいろあってw山の字だけ取ってOh!Mountainになりました。

DJ Minato そしてDJ Minatoですが、元々自分のが在籍してた某IT会社の同僚だったんですけど、元PAエンジニアで音楽好きだったもので(ローゼス信者!前回のフライヤーは彼のバースデーバッシュもあってポロック風にw)一緒に仕事してた頃から仲良かったんですが、たまたま家に遊びに行く機会がありまして、行ってみたら大量のレコードとDJ機材一式があるではないですか。現場ではやったことないお宅DJであったことが判明。なのでお誘いして、参加してもらってます。音はエレクトロニカが強いかな。そっち方面の音好きらしく前回のパーティではプロジェクタを持ち込んでAudioVisualセットを披露するなど、一番クリエイティブなアプローチのプレイをやってます。

最後、一応自分のことも書いときますか。
d0d1e 今までいろんなことやってきてるんですが、大山はホントに楽しむことを軸にやってます。去年のセット見ると、Bassセットなんぞやってみたり。そこから懐メロテクノセットやってるんで。まー自由にやらさせてもらってます。 これからは自分の担当部分として、もう少し音楽的と言いますか、エッジな部分も取り入れつつ「面白い音も聴ける」部分も掘り下げていければなーと思ってます。

まあキャリア1年のDJを二人擁するアル中寸前クルーではありますが、やってることはしっかりしてる気がします。酔っ払って大体の事を忘れたりするのが一番の問題ですw メンツは面白いので、ブラっと呑みに来てくれて、話しかけたら面白いかと思います。ここで書けないようなネタ話沢山ありますよw というかDJ陣のプレイもそれなりにカッコいいんでw、それも楽しんでくれたらなお良し。

引き続きもう少しパーティについて書いてみようかなと思います。